論文で泣かない
桜の開花を待つ前に、立ちはだかる「卒業論文」の壁。今回は、卒業前に泣かないための論文作成について考えていきましょう。
そもそも論文とは何なのでしょうか。
「論文」に似た「作文」を一緒に比較してみましょう。
論文とは、論理的な文章構成が必要な文章です。テーマに対する理解、テーマから投げ出された疑問点に迫り、結論を出すことが目的の文章になります。
では、作文とは何でしょうか。作文は自らの体験、または読書などで得た自分の気持ちを文章に書き出すことになります。
これらの二つの文章は、紙に書き出すことは同じでも文章自体が持つ意味合いが全く違うことがわかってくると思います。
気をつけることは「論文」にしたつもりの「作文」を書かないようにしましょう。
1人1人の顔、、、それが論文。
では卒業論文を書く目的を一緒に考えてみましょう。卒業論文とはその名の通り卒業前に、論文を仕上げることです。
四年間の集大成を文章に綴りあげてゆく作業になります。教員の方たちも、生徒さんたちが学生生活の中で何を学んだのだろう。何を得たのだろう。と生徒さん1人1人の最後の知る機会になります。
論文は自分を四年間を証明する場所と思ってもらうとわかりやすいかと思います。
論文のきめ手となるスパイス的ポイント
では論文を書き始める第一歩として何からやればいいのか1つ1つ知っていきましょう。
第一難関。テーマ決めです。テーマがすぐ浮かぶようなら論文もさくさくと進みます。
でもなかなか難しいですね。
テーマ決めのヒントをいくつか挙げていきましょう。
①時間がかかることを予め知っておく。
②教授または指導教員の方にアドバイスを受ける
③学科で溜めたデータの中身からテーマを抽出
④大きなテーマに手を出さない
⑤身近なテーマからせめてみる
文系か理系かでも論文の書き方は異なってくるようです。
文系は仮説を立てた論文
理系は実証から引き出された論文
みなさんが通われる学校、学科によっても
論文のテーマから結論を導き出す方法は変わってくるでしょう。
実際に論文のかたちを知っていきましょう。
簡単に論文の構成を見てもらうと
・表紙
・概要
・目次
・本論
・結論
・参考文献
になります。このかたちを頭に入れながらテーマや研究内容、結果、結論と持っていくのが一般的なやり方になります。
論文ささっと早分かり重要点
論文のかたちがわかったとこで重要ポイントをまとめていきたいと思います。
教員の方が目に止めるポイントがあります。
論文作成の中の「概要ページ」です。
概要ページの中に含まれる内容はテーマから
結果に結びつく文章を簡潔にしあげたものです。
概要の書き方は
「この問題があり、このような研究でこの結果がでました。結論はこうなります。」
概要ページは
1から10まで論文に目を通す労力の削減になります。
概要部分がしっかりとした文章であれば論文の50
%は卒業判断に繋がるでしょう。
また何を参考に調べあげたのかもポイントになります。参考文献が数多くあれば評価のポイントがあがります。
少ない場合は勉強不足、調査不足として見られてしまうためです。面倒でもできるだけ沢山の文献を増やしていきましょう。
コピペから卒業!
コピペにならない卒業論文を考えていきたいと思います。丸写しは卒業できなくなるのでやめましょう。
まずは文献に書いてある文章を自分の言葉に言い代えてみましょう。
表現方法を変えることは既存の文章を噛み砕かないとできないので丸写しにはなりません。
また、複数の文献から必要な文章だけを抜くことができるのも早く仕上げるコツになりますね。
上記で、文系は仮説の論文が多いと書きました。
仮説は論文を書き上げるゴール(結論)が違ってもおかしくはないので、以前からある論文を深堀りして
まとめあげるのも最短への一歩かもしれません。
論文の多くは四年生の夏から手をつけ始めるのが平均のようですが
もしわかっていれば三年生の終りから徐々に手をつけていきたいところです。
学校内で活用したいのは、指導教員の方のアドバイスです。的を射た回答を素早く手に入れらることができるでしょう。
論文は時間がかかることを肝に銘じないと最後の最後に泣かされてしまうのは間違いのない事実になります。気をつけたいですね。
論文から見える未来
論文を終えた人の多くが感想でやりきった感や、やり終えた達成感を得ています。
これは社会にも通じる達成感になるでしょう。
ネットビジネスの世界では文章が動かす力がとても大きいです。
論理立てて文章を組み立てられることは
ビジネスにおいていうなら説得力を試されます。
物を売りたい。でも買ってもらうには商品の良さを知ってもらう方法は写真以外で言葉の表現力になります。
テレビや店頭販売での商品の売り込みは
棒読みの文章を読み上げただけでは売ることができません。
商品と言葉、そしてそれを伝える人の熱意が三位一体となりお客様の購買意欲に繋がります。
ネットビジネスで言葉を魔法のように使えることはいいことですが、説得力がなければただのお飾り表現にしかすぎなくなります。これではお客様に商品を売る気がないと見透かされてしまいます。
論文から学んだ論理的説明の仕方はいつの時代も社会において不可欠でしょう。
たかが論文。されど論文のようです。
きっとあなたが書き上げた論文は人生を応援する大切なものになるでしょう。
自分が折れずに、負けずにで頑張った証が形となります。
楽をしたいけれど、手を抜いてはいけない部分は自分に厳しくして頑張ってみましょう。
あなたならデキル!!
最後に、エールを送りたいと思います。
先の見えない長い道のりも、一歩を踏み出せば
あなたにとってプラス1になります。
ここで感じたこと、やってみたいこと
はありますか。
あなたはもう歩き出しています。